精神疾患の用語集

認知症

■アルツハイマー型認知症   
脳の神経細胞が徐々に脱落して、脳が萎縮する疾患。記憶障害と失語(単語が出てこない)、失行(動作を遂行する能力の障害、ボタンをとめられないなど)、失認(対象を認識できない)、実行機能の障害(予定や計画を立てて、それを成し遂げることができない)などの認知面での障害が、ゆるやかに発症し、持続的に低下していく状態をいいます。記憶障害があると、新しいことを学習したり、以前に学習したことを思い出すことができません。また幻覚、妄想、抑うつ、不眠、徘徊、興奮などの周辺症状を伴うことがあり、介護する際の問題となります。  

■脳血管性認知症   
アルツハイマー型認知症とは異なり、階段状に進行し、症状に出方も全般性ではありません。例えば記憶や見当識はかなり悪いのに、判断力は正常で人格は保たれているというように、まだら痴呆といわれる状態がみられます。また他の神経徴候や症状を伴うことも多いのです。

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